カテゴリー: 未分類

  • 20250808「グリーンカード」

    皆さんはイエローカードやレッドカードはご存知だと思いますが、「グリーンカード」を試合中にご覧になったことがありますか?あるいは、示したことはありますか?
    日本サッカー協会は、2004年度よりU-12(4 種)年代以下の各種大会、試合においてグリーンカード制度を導入しました。選手たちのポジティブな行動に対する賞賛や感謝を表すために、レフェリーがグリーンカードを示すものです。ルールでやってはいけないことを取り締まるだけがレフェリーではなく、選手・チーム役員が相手をリスペクトする行為や態度をどんどんやってほしいという意味をこめたグリーンカードです。ですから、イエローカードやレッドカードのように示すのではなく、レフェリーは笑顔で、プレゼントするような姿勢などで示したいと私は考えています。

    ◎シーン
    では、具体的にはどんな場面で「グリーンカード」を示すかというと、相手に勝つために一生懸命全力でプレーしたこと以外に
    ・怪我をした選手への思いやり。
    ・意図していないファウルプレーの際の謝罪や握手。
    ・自己申告(ボールが境界線を出たとき:スローイン、コーナーキック、ゴールキック、ゴール)。
    ・問題となる行動を起こしそうな味方選手を制止する行動。
    ・チーム(チーム役員を含む)が試合全体を通し、注意、警告、退場も受けず、ポジティブな態度や言動。
    などをレフェリーが認めた際に提示します。

    ◎タイミング
    また、いつレフェリーはグリーンカードを示すかというと
    ・プレーを止める必要はありません。
    ・ボールがプレーエリアから出たら、あるいはその他の理由でプレーが止まったら、すぐにカードを示します。
    ・試合終了後、センターサークルで挨拶をする際、チームやチームベンチに向かってカードを示します、などとなります。

    このグリーンカードがU-12(4 種)年代以下の各種大会、試合だけではなく、いろいろな種別の試合で積極的に取り入れられ、サッカーの価値を高め、相手・仲間と一緒にサッカー楽しむことを願っています。

  • 20250713「敵ではなく相手・仲間」

    サッカーの記事を読んだり、見たりすると、あるいはテレビ放送で聞いたりすると「敵に勝って」「敵陣深く攻め入り」「敵のクリアーを拾って」など「敵」という表現が気になっています。

    2008 年度より日本サッカー協会、Jリーグでは、サッカー、スポーツの社会的役割を強く自覚し、サッカー界におけるリスペクトの重要性を認識し、リスペクトプロジェクトを開始しました。リスペクトは相手に敬意を払うこと、大切に思うこと、を意味し、相手チームの選手は「敵」ではなく、サッカーを楽しむ大切な「仲間」です。ですから、仲間に怪我をさせるようなプレー、侮辱・挑発するような言動は絶対にしてはならないことです。また、得点の喜びの場面で、控え選手が相手ベンチの前まで行ったり、バックスタンドの自チームの応援席まで走って行くのは相手に敬意を払った行動だとは思えません。

    サッカーを含めたスポーツには「相手・仲間」の存在は大きく、そのスポーツを楽しむには、相手チーム・選手・観客、審判員、指導者、用具、施設、保護者、大会関係者、競技規則、サッカーというゲームの精神などの相手・仲間の存在が不可欠であり、自分の技術や戦術などを高めるには相手・仲間がいることが重要だと思います。決して、「敵」ではないはずであり、「敵国」「敵陣」「敵の選手」ではありません。
    引き続き、サッカーの価値を高め、相手・仲間と一緒にサッカー
    楽しみたいです。