サッカーの記事を読んだり、見たりすると、あるいはテレビ放送で聞いたりすると「敵に勝って」「敵陣深く攻め入り」「敵のクリアーを拾って」など「敵」という表現が気になっています。
2008 年度より日本サッカー協会、Jリーグでは、サッカー、スポーツの社会的役割を強く自覚し、サッカー界におけるリスペクトの重要性を認識し、リスペクトプロジェクトを開始しました。リスペクトは相手に敬意を払うこと、大切に思うこと、を意味し、相手チームの選手は「敵」ではなく、サッカーを楽しむ大切な「仲間」です。ですから、仲間に怪我をさせるようなプレー、侮辱・挑発するような言動は絶対にしてはならないことです。また、得点の喜びの場面で、控え選手が相手ベンチの前まで行ったり、バックスタンドの自チームの応援席まで走って行くのは相手に敬意を払った行動だとは思えません。
サッカーを含めたスポーツには「相手・仲間」の存在は大きく、そのスポーツを楽しむには、相手チーム・選手・観客、審判員、指導者、用具、施設、保護者、大会関係者、競技規則、サッカーというゲームの精神などの相手・仲間の存在が不可欠であり、自分の技術や戦術などを高めるには相手・仲間がいることが重要だと思います。決して、「敵」ではないはずであり、「敵国」「敵陣」「敵の選手」ではありません。
引き続き、サッカーの価値を高め、相手・仲間と一緒にサッカー
楽しみたいです。