小幡真一郎のつぶやき 第7回「プレーヤーズ・フューチャー・ファースト」
プロボクシングのレフェリーに伺ったお話が忘れられません。
あるC級のプロ選手が3ラウンド途中、打たれたダメージが深刻だと判断し、レフェリーストップを下した時、その選手はファイティングポーズをとって「最終4ラウンドまでできるよ」と戦う意思を示したのですが、負けの宣告を下し終わったら、大いに不満を露わにして食ってかかってきたそうです。
しかし、数か月後、再びその選手の試合に立ち会った時、「あの時は、すみませんでした。こうしてリングに立てることができ、ありがとうございます。」と感謝されたそうです。ボクシングのレフェリーは「選手の生命、将来を握っているんだ」と感心させられました。
サッカーのレフェリーだけではなくチーム役員・保護者の皆さんも「プレーヤーズ・フューチャー・ファースト」をつねに念頭に、「今」ではなく「未来」を考えたいものです。単純に「選手のためのゲーム環境を整える」のではなく、全ての相手をリスペクトし、全力で勝利を目指して戦ってもらいたいものです。
レフェリーは「安全・安心、公正・公平」という競技規則の精神に基づき、そうでないプレー・行為だと判断したならば、毅然とした態度で判定し、その根拠・理由をシンプルに伝えたいです。その時すぐにはその判定を理解してもらえないかもしれませんが、冷静になったらレフェリーの判断を分かってもらえると信じて行動したいです。そして、「選手の未来を予測する」ことがサッカーに関わる全ての人たちの役割であり、責任であることを自覚したいです。