小幡真一郎のつぶやき

皆さん、初めまして、小幡真一郎(ウィキペデア参照)と申します。
市川市に住んで20年近くなりますが、市川サッカー協会審判委員会にお世話になって3年目を迎えています。このホームページに「小幡のつぶやき」というコーナーをいただき、不定期にサッカー・審判に関わる話題を掲載させていただきたいと思っています。よろしくお願いします。

皆さんはイエローカードやレッドカードはご存知だと思いますが、「グリーンカード」を試合中にご覧になったことがありますか?あるいは、示したことはありますか?
日本サッカー協会は、2004年度よりU-12(4 種)年代以下の各種大会、試合においてグリーンカード制度を導入しました。選手たちのポジティブな行動に対する賞賛や感謝を表すために、レフェリーがグリーンカードを示すものです。ルールでやってはいけないことを取り締まるだけがレフェリーではなく、選手・チーム役員が相手をリスペクトする行為や態度をどんどんやってほしいという意味をこめたグリーンカードです。ですから、イエローカードやレッドカードのように示すのではなく、レフェリーは笑顔で、プレゼントするような姿勢などで示したいと私は考えています。

◎シーン
では、具体的にはどんな場面で「グリーンカード」を示すかというと、相手に勝つために一生懸命全力でプレーしたこと以外に
・怪我をした選手への思いやり。
・意図していないファウルプレーの際の謝罪や握手。
・自己申告(ボールが境界線を出たとき:スローイン、コーナーキック、ゴールキック、ゴール)。
・問題となる行動を起こしそうな味方選手を制止する行動。
・チーム(チーム役員を含む)が試合全体を通し、注意、警告、退場も受けず、ポジティブな態度や言動。
などをレフェリーが認めた際に提示します。

◎タイミング
また、いつレフェリーはグリーンカードを示すかというと
・プレーを止める必要はありません。
・ボールがプレーエリアから出たら、あるいはその他の理由でプレーが止まったら、すぐにカードを示します。
・試合終了後、センターサークルで挨拶をする際、チームやチームベンチに向かってカードを示します、などとなります。

このグリーンカードがU-12(4 種)年代以下の各種大会、試合だけではなく、いろいろな種別の試合で積極的に取り入れられ、サッカーの価値を高め、相手・仲間と一緒にサッカー楽しむことを願っています。

小幡真一郎のプロフィール

1952 年生まれ
元サッカー1級審判員・元国際主審
元JFA 1級インストラクター・元AFCアセッサー
J リーグ開幕戦(川崎VS横浜)担当
市川市審判委員会特別アドバイザー
ジャッジリプレイ出演